夏休みの7月18日(土)から8月31日(月)まで京都市交通局では、市バス降車時に「エコサマー」と言って大人運賃を支払うと、同伴小学生2人まで運賃が無料となる「市バスecoサマー」を実施する。周知のとおりCO2削減の一環で、例えば小学生2人を連れて市バス均一区間(大人1乗車220円)を往復する場合、子供運賃110円×4回分、計440円の節約となり、マクドナルドのハッピーセット1人分が浮く計算になるし、吉野家の牛丼並盛1人前がタダ、プレーンカレーなら大盛1人前をタダにすることが出来る。

ところで、京都市交通局には10年以上前から「環境定期券制度」というのがあり、市バス通勤定期券を持っている人が土曜・日曜・祝日と、お盆となる8月13〜16日、年末年始の12月29日〜1月4日に同居の家族と市バスに乗ると、同伴の大人は1乗車100円、子供50円(いずれも現金払い)で済むというもので、市バス定期券を持っている人なら週末やお盆はecoサマーより得になる。しかも定期券区間外であっても、市バス通勤定期券を提示すれば本人を含めた家族全員が大人1乗車100円、子供50円になるので、市バス定期券を持っている人はこの制度を使わない手はない。市バスと地下鉄・他社線連絡定期券でも市バス区間はこの制度が適用される。さあ、こうなったら週末は出来るだけトクな乗り方をしたい。定期券を買う機会の無い遠方の方にはこんなネタでご免なさいね。

京都市交通局に確認したのだが、市バス運行区間であれば均一区間外でも構わない。となると通常大人片道運賃は、例えば四条烏丸から8号系統で高雄までが500円、阪急桂から本数は少ないが臨西2号系統で大原野神社や花の寺勝持寺に近い南春日町まで400円だから、乗り方によってはマクドも吉牛も家族全員がタダになるかも知れない。僕は市バス定期券を持っていないので羨ましい。

ただ、僕もしばしば市バスに乗るのだが、この制度を利用している人を見かけたことが無い。ecoに前向きに取り組む施策なので、停留所や車内でもっともっとPRして欲しいのだが、交通局のホームページを見てみると「エコサマー」のように運転手さんに一言添えるのではなく、定期券を見せて100円または50円を現金で支払うようにとあるので、みんな黙って運賃箱にお金を投入していて、僕がそれに気付いていないだけかも知れない。

ドイツ軍の戦争映画を視ているとよく出てくるように、右腕を斜め前方45度ぐらいに上げ、「環境、定期券!!」と運転手さんに向かって大きな声で宣言する必要は無いし、バスを降りてから右脚、左脚を真っ直ぐ伸ばしながら交互に90度近くまで上げて行進しなくても不正乗車とはみなされない。でもこれを僕がやるのはイヤだけど、誰か我慢して実践してくれたら周りのお客さんは「なんやなんや、そんな環境定期券制度なんか知らんかったで〜。これからは使わんと勿体無いがな。」となり、週末のたびに定期券を手にしたお客さんがバスの降車口で右腕を上げるようになったら、ナニコレ珍百景登録マチガイ無しでしょうね。
                                             サラリーマンNAO (号外4)
  

Posted by kyo-miti  at 00:13コメント(0)乗り物