8月7日から10日の間にこのお寺の迎え鐘を鳴らすことによってお盆が始まるといわれてます。
この鐘を鳴らすと精霊が甦ってくるからと信じられているからですが、
それはなぜかといいますと、このお寺が平安京の葬送地、
鳥辺野(とりべの)の入り口に位置していたことから
ここが六道の辻と考えられていたからです。

六道というのは、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道の6つの冥界のことで、
死後閻魔大王の捌きを受けた後に向かう場所です。

                                            これが本堂です↑
またこの六道珍皇寺には閻魔大王に関するおはなしがあります。
それはこのなかに閻魔大王像とならんで安置されている
小野篁(おののたかむら)という人物です。

昼間は宮中に参内し、夜は閻魔大王の横で参議として活躍していたとされてます。

普通の人間である小野篁がどうやって冥府まで通っていたのか・・・・・。
それは本堂横にある格子窓から見ることが出来ます。


残念ながら格子窓の向こうの写真はありませんが、
窓から覗くとみえる井戸に飛び込み通っていたそうです。
そして出口は嵯峨野の福生寺(ふくしょうじ)なんですが、
現在、廃寺となってます。

東山から嵯峨野・・・・・現在でも移動が大変な距離。icon10
小野篁が生きた平安時代前期に毎日この距離を移動するのは
かなり大変だったはずです 

  

Posted by kyo-miti  at 10:06コメント(0)社寺・仏閣・建物